革新的がん研究支援室

PRIMOとは?

PRIMOとは

「PRIMO」(プリモと読む)とは、「革新的がん研究支援室」の英語表記、Practical Research for Innovative Cancer Control Management Office の略称です。革新的がん研究支援室のミッションは、革新的がん医療実用化研究事業のプログラムスーパーバイザー(PS)・プログラムオフィサー(PO)による研究進捗管理を支援すると共に、同事業で採択された研究課題の推進のため、関連情報やPRIMOコンサルテーション・技術支援スキーム等を提供することです。

本サイトの位置付け

本サイトは、PRIMO(革新的がん研究支援室)が主催するホームページです。AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)が所掌する、革新的がん医療実用化研究事業に採択された委託研究開発課題に向けて、関連情報や技術支援スキーム等を提供すると共に、進捗管理のための一貫したシステムを構築・運営することで当該研究の成果を将来に繋げます。また、国民の皆様につきましては、当研究事業の成果やお知らせをお伝えいたします。

AMEDとの関係

「AMED」(エーメドと読む、https://www.amed.go.jp/)とは、「国立研究開発法人日本医療研究開発機構」の英語表記、Japan Agency for Medical Research and Developmentの略称です。AMEDは、「医療分野の研究成果を一刻も早く実用化し、患者さんやご家族の元にお届けすること」を目指して、日本における医療分野の研究開発及びその環境整備の中核的な役割を担うため、平成27年(2015年)4月に設立されました。PRIMOは、AMEDが所掌する「革新的がん医療実用化研究事業」に採択された研究開発課題(課題名:がんの本態解明から革新的な医療実用化に向けた一貫したマネジメントスキームの確立研究)の一つであり、AMEDと連携して当該事業の他の250あまりの研究開発課題の進捗管理を支援します。

革新的がん医療実用化研究事業の概要(AMEDホームページより

がん研究については「第4期がん対策推進基本計画」(令和5年3月閣議決定)※1に基づく新たながん研究戦略として内閣府、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の4大臣確認のもと、令和5年12月に「がん研究10か年戦略(第5次)」※2が策定されました。今後のがん研究は、本戦略をふまえ、がん患者を含む全ての国民と協働した研究を総合的かつ計画的に推進することにより、「がん予防」、「がん医療」及び「がんとの共生」の各分野のより一層の充実を実現し、がん対策推進基本計画の全体目標(「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す」)を達成することを目指します。 革新的がん医療実用化研究(革新がん)事業では、基礎領域の研究成果を確実に医療現場に届けるため、 非臨床領域の後半から臨床領域を中心として、予防・早期発見、診断・治療等、がん医療の実用化をめざした研究を推進します。


※1 がん対策推進基本計画(厚生労働省)

※2 がん研究10か年戦略(第5次)について(厚生労働省)


革新がん事業では「がん研究10か年戦略(第5次)」で掲げられている具体的研究事項を踏まえた5つの研究領域(Field)と、全ゲノム解析等に係る領域について、がん研究を推進していきます。

PRIMOでは、この5つの研究Fieldに属する計208の研究開発課題に対して戦略的サポートを行います。


【Field1】 がんの予防に関する研究
  • 個人に最適化された予防に資する発がんリスクの層別化・個別化に関する研究
  • 予防介入を目的とするエビデンスの蓄積
  • 多層なデータの統合解析を踏まえた発がんリスク予測に関する研究
  • 新たな検診手法の開発・実用化に関する研究

【Field2】 がんの診断・治療技術開発に関する研究
  • リキッドバイオプシー等の簡便な手法による早期発見、早期診断のための新規技術開発
  • 個別化医療の推進に資するAI 等の新たな科学技術を活用した診断技術の開発
  • 診断精度の向上に資する画像診断・イメージング技術に関する研究
  • 患者に優しい低侵襲治療・検査のための新規技術開発

【Field3】 がんの新規薬剤・治療法の開発に関する研究
  • アンメットメディカルニーズに応える新規薬剤・治療法の研究開発
  • 新規薬剤・治療法の開発に資するリバーストランスレーショナルリサーチ
  • 個別化医療の推進に資する新規薬剤・治療法の研究開発
  • ドラッグラグ・ドラッグロスの解消につながる未承認薬・適応外薬の実用化に向けた研究開発
  • 免疫細胞療法、ウイルス療法、遺伝子治療など再生医療等製品の新規治療法の開発

【Field4】 がんの標準治療の確立、ライフステージに応じたがん治療に関する研究
  • 新規治療法を確立するための臨床試験
  • 標準治療の最適化(最適な投与順序・投与期間・投与量等)を目的とする臨床試験
  • 支持療法および緩和ケアにおけるアンメットメディカルニーズに応じた標準治療確立
  • 小児がん・AYA 世代のがん、高齢者のがんなど、ライフステージに応じた新たな標準治療の開発
  • 希少がん、難治性がん等のがんの特性に着目した新たな標準治療の開発

【Field5】 がんの克服を目指した分野横断的な研究

〈運営体制〉

研究開発代表者向け情報ページへのログインについて

革新的がん医療実用化研究事業で採択されている研究開発課題の研究開発代表者向け情報として、以下の設定を行っています。ログインできるのは、革新的がん医療実用化研究事業で採択されている研究開発課題の研究開発代表者のみです。

ログインしていただきますと、次の機能が利用できます。

  • 進捗管理システムの利用
  • PRIMOコンサルテーション窓口の概要と申込方法
  • PRIMO技術支援スキームの概要と申込方法

PRIMOのご紹介

革新的がん研究支援室は、平成30年(2018年)1月、研究開発代表機関である国立がん研究センター内に、他の国立がん研究センターの機能から独立した組織として設立されました。主な業務は次の通りです。

業務ミッション:革新的がん医療実用化研究事業のプログラムスーパーバイザー(PS)・プログラムオフィサー(PO)による研究進捗管理を支援し、当該事業の機動的な推進を支援する。

  • PS・POの指示の下、各研究開発課題の進捗に関する情報収集・整理、各種会議等に必要な資料作成・分析等を行う。
  • 日本医療研究開発機構(AMED)と連携して、研究者自らが研究開発課題の進捗管理を行う助けとなるシステムを構築・運用する。
  • 国内外のがん研究に関する情報を元に、包括的に俯瞰する「マクロ解析」、個別テーマに焦点を当てて調査を行う「ミクロ解析」のデータマイニングを実施し、PS・POへの報告・提言を行うと共に、個別研究課題の推進をサポートする。
  • 研究者に対し、高度な技術支援を提供できる専門家との共同研究を仲介する技術支援スキームを提供する。
  • 研究者に対し、知的財産および研究倫理に関するコンサルテーションを提供する。
  • 以上の機能を内包するPRIMOポータルサイトの構築・管理運営を行う。

PRIMOロゴマークについて